気持ちはわかるが落ち着け!!『聖地巡礼』する際に気を付けるべきこと
・聖地巡礼の際には注意したいポイントがたくさん
アニメのファンが、アニメに登場する実在の建物やスポットを巡ることを「聖地巡礼」といいますが、この聖地巡礼の際のマナーの悪さが大きな問題になっています。
自分たち以外の人も周りにはいますし、自分と同じように聖地巡礼を楽しむ方もたくさんいるわけですから、聖地巡礼の際はマナーには気をつけたいものです。
そこで、最低限の聖地巡礼の際のマナーについて紹介していきます。
どれも公共の場での振る舞いとしては当たり前のことばかりですから、自分にとっても周りにとっても気持ちの良い行動を心掛けたいですね。
・聖地巡礼の際の最低限のマナー
最も大事なポイントは聖地を大事にする、大切にする、というところですね。
歴史的に重要な建物だったり個人宅だったり、聖地にはさまざまな場所がありますが、そこがどんなところであれ大切にする必要があります。
たった1人の心ない行動やマナーを無視した行動によってその作品のファン全てのイメージは崩れますし、その後の聖地巡礼ができなくなることもあるのです。
ですから、アニメを愛する気持ちがあるのであればそれと同じように、アニメの聖地にも愛のある行動を心掛けるようにしなくてはいけませんよね。
建物に落書きをしたり破壊行為をしたり、ということはもちろんですが、立ち食いをしてはそこかしこにゴミを捨てるというような行為もNGですよ。
・神社や公共施設や、住宅街の聖地巡礼におけるマナー
ファンにとっての「聖地」というのは基本的に聖地巡礼のためにあるものではありませんから、そこに住んでいる人やそこで働く人、そこに訪れる人のことも十分に考えて理解した上で聖地に足を運ぶことが大切です。
間違っても、周辺の人に不信感を与えるようなことがあってはいけません。
住宅地、個人宅の撮影はプライバシーの侵害にあたりますし、神社は境内などでの撮影は他の参拝者の方の迷惑にならないよう考慮が必要です。
学校なども、平日は授業がありますので撮影は極力控えるようにしましょうね。
また、この他に商業施設などに行く際も営業妨害にならないよう、時間帯を考えた発言や行動を心掛ける必要がありますよ。
・実際に起こったアニメファンの迷惑行為について
文庫から刊行されている小説、「涼宮ハルヒシリーズ」は世代や性別を問わずとても人気の高い作品となっていますが、このハルヒシリーズの舞台となった「兵庫県立西宮北高等学校」は、実際にアニメファンの迷惑行為に遭い警告文を出すに至りました。
経緯は部外者であるにも関わらず、無断で敷地内に立ち入るという犯罪行為が頻発していたから、というもので警告文は西宮高等学校の公式サイトに掲載されました。
小説、アニメ内にこの高校の実際の施設が登場するということで、多くのファンの方が興味を持ったり、撮影したいと思う気持ちは分かりますが、生徒や教師陣といった人たちに迷惑を掛けてしまってはいけませんよね。
警告文は無断で敷地へ立ち入ることは犯罪になるとした上で、今後も同じような事態が発生するようであれば、警察への通報を含む厳しい対応も考えている、というような内容でまとめられていました。
この警告文にもあるように、行き過ぎた行為は犯罪になってしまうのです。
本人たちは軽い気持ちで行っているのかもしれませんが、ファンの中から犯罪者が出る、というとても大きな事態に繋がりかねないのです。
ですから、聖地巡礼におけるマナーはしっかりと守らなければいけません。
他の人に迷惑をかけないように、その作品のファンとして恥ずかしくないように、このふたつを意識することが聖地巡礼の際の最も大事なポイントですよ。